2025年度おおた地球さんご賞実行委員会表彰式及び作品

「第三回おおた地球さんご賞作文・エッセイコンクール」の入賞者を発表いたします。
「おおた地球さんご賞」は、大田区の小・中学生を主な対象とした作文・エッセイコンクールであり、入賞作品は、「地球さんご(3×5)賞」の全国(本部)表彰に推薦されます。
※「地球さんご(3×5)賞」は、人が持つ(見る、考える、行動する)という3つの力で、地球が直面する5つの課題(地球温暖化、海洋汚染、水質汚染、大気汚染、森林破壊)に立ち向かうことを目指して創設されており、大田区在住の直木賞作家である安部龍太郎氏が審査委員長を務めています。

「子どもや孫たちの幸せのために」

  地球さんご賞の活動について、各地の実行委員会の皆様には日ごろから大変お世話になっております。お蔭さまで今年度から佐賀県みやき町、大分県日田市、沖縄県宮古島
市に参加していただきました。全国9カ所での活動となり、合計4,801 人の子どもたちが応募してくれました。
  これも皆さんのご尽力の賜物と、厚く御礼申し上げます。
  地球さんご賞は子どもたちが持っている、見る、考える、行動する力で、人類が直面している5つの環境問題(大気汚染、海洋汚染、水質汚染、森林破壊、地球温暖化)に立ち向かえるようになることをめざしています。さんごの名はこのことを示す〈3×5〉と、海の環境指標である珊瑚を組み合わせたものです。
  世界はもの凄い早さでIT化やAI化に移行しています。子どもたちもそれに対応するための教育を受けていると思いますが、これだけでは充分ではありません。物事に対する判断力や実行力をやしなうためには、自分の考えを整理して文章にする経験がきわめて重要です。
  そこで子どもたちに身近な水を中心として、環境問題についての作文や詩などを書いてもらい、地域に住む大人たちが誉めようというのが地球さんご賞の趣旨です。褒められた経験は子どもたちにとって誇らしい思い出となり、次のやる気につながるでしょうし、環境問題についての認識を深めるきっかけになると確信しています。
  各地から寄せられた全国表彰の候補作を拝見すると、子どもたちは充分に期待に応え
てくれているという手応えを感じます。文章がしっかりしているし、環境問題へのアプローチの仕方も千差万別で、中には小・中学生とは思えない詳細な観察をした作品や、自分で実験のやり方を工夫して実態を解明した作品もありました。
  そして何より嬉しいのは、この活動が地域社会の大人と子ども、あるいは大人同士が触れ合う場になりつつあることです。特に福岡県八女市では前身のざぶん賞以来19 年目の活動となり、初期に参加した子どもたちの中にはお父さんお母さんになった方も数多くいます。
皆さん、我々の力は小さなものですが、子どもや孫たちの幸せとお互いの人生の充実のために、共に歩み続けようではありませんか。

〜地球さんご賞最終選考委員長 安部 龍太郎〜

『おおた地球さんご賞』と『おおた教育ビジョン』

受賞された皆様、誠におめでとうございます。
令和5年度から始まり、第3回を迎えた「おおた地球さんご賞」では、小学生115 作品、中学生332 作品、合計447 作品のご応募をいただきました。昨今の異常ともいえる気象を危惧しての考察と行動を述べた作品や、身近な自然境を自ら守ろうとする姿勢を著した作品など、ご自身が実際に体験されたことや調査・研究の結果を、独自の視点で表しており、大変楽しく読ませていただきました。大田区教育委員会は、2年目となる『おおた教育ビジョン』に基づき様々な施策を進めております。ビジョンがめざすこども像の1つに「意欲をもって自ら学び、考え、主体的に行動するこども」を掲げております。この「おおた地球さんご賞」が、地球環境や身近な自然環境を題材とした、未来を見据えた作品を生み出すコンクールであり、これからの大田区を創っていく人材育成に寄与する事業であると考えます。今後とも、地域の皆様、企業、団体等の皆様のご支援・ご協力を賜りたくお願い申し上げます。

〜大田区教育長 小黒 仁史様〜

大田区で入賞されたうちの20 作品については、全国本部表彰に推薦をさせていただきました。令和7年度は全国9地区(福岡県八女市、岡山県高梁川周辺、静岡県静岡市、富山県富山市、宮崎県都城市、佐賀県みやき町、大分県日市、沖縄県宮古島市、大田区)で、「地球さんご賞」作文コンクールが実施され、全国4,801 作品の応募がありました。各地区での入賞作品が10~30 作品ずつ寄せられ、本部での選考結果を経て、入賞作品が決定しました。大田区からも、下記の4つの作品が入賞しました。

◆荻原浩賞
学校名・学年:矢口小学校6 年 氏名:田中 航平
作品名:二酸化炭素が減るところを目で見たい~きりたんぽ鍋絶滅の危機!?~
◆彩雲賞
学校名・学年:雪谷中学校2 年 氏名:大野 譲士
作品名:黒湯を守りたい
◇奨励賞
学校名・学年:大森第六中学校2 年 氏名:関口 晴仁
作品名:微生物は世界を救う(かもしれない)
◇奨励賞
学校名・学年:石川台中学校3 年 氏名:中山 楓花
作品名:道端のビニール袋
地

受賞作品

大田区長賞【小学生の部】

氏名 作品名 所属
田中 航平 二酸化炭素が減るところを目で見たい ~きりたんぽ鍋絶滅の危機!?~ 大田区立矢口小学校6年

大田区長賞【中学生の部】

氏名 作品名 所属
青木 勇磨 意外な紙と海洋汚染 大田区立御園中学校2年

大田区教育長賞(小学生の部)

氏名 作品名 所属
親富祖 碧 多摩川を守りたい 大田区立嶺町小学校4年

大田区教育長賞(中学生の部)

氏名 作品名 所属
伊藤 永莉 癒しの時間と責任 大田区立大森第六中学校2年

おおた地球さんご賞大賞

氏名 作品名 所属
戸澤 千紘 地球観光 大田区立雪谷中学校2年

おおた地球さんご賞準大賞

氏名 作品名 所属
澤田 茅朋 人の手で作る里山の自ぜん 大田区立馬込第二小学校3年
中島 春汰 昆虫の王者が未来を救う可能性 大田区立石川台中学校3年

公益財団法人伊東奬學会賞

氏名 作品名 所属
土生 航士朗 大切な多摩川 大田区立嶺町小学校4年

公益財団法人大田区文化振興協会賞

氏名 作品名 所属
関口 晴仁 微生物は世界を救う(かもしれない) 大田区立大森第六中学校2年

荏原製作所賞

氏名 作品名 所属
藤井 杏樹 形を変えるプラスチック 大田区立池上第二小学校6年

奨励賞(小学生の部)

氏名 作品名 所属
新堀 旭未 呑川の水 大田区立池上第二小学校6年
坂本 紬 ゴミのポイ捨てのえいきょうについて 大田区立嶺町小学校4年
齋藤 結南 二酸化炭素をへらすぎじゅつ 大田区立出雲小学校4年

奨励賞(中学生の部)

氏名 作品名 所属
板橋 実穂 釣り糸から見えた海洋汚染 大田区立雪谷中学校2年
大野 譲士 黒湯を守りたい 大田区立雪谷中学校2年
P.N.かがみ ごみ分別から考える自然を守ること 大田区立雪谷中学校2年

式町 凜太朗
地球を守るために、今、私達が出来ること 大田区立雪谷中学校2年
正田 萌々香 私ができることから始める理由 大田区立雪谷中学校2年
岩崎 有冴 僕の海 大田区立大森第十中学校2年
伊東 穂香 洗足流れと生物多様性 大田区立大森第六中学校2年
大島 玄吾 エコ未来会議から始まる、大田区の新しい物語 大田区立大森第六中学校2年
北村 葵唯 ゴキブリから私たちが学べること 大田区立大森第六中学校2年
鬮目 ふうり 寄生虫 大田区立大森第六中学校2年
志村 とわ 人感センサーによるエネルギー節約と星夜の復活 大田区立大森第六中学校2年
吉田 好那 貝殻が教えてくれた大気汚染のこと 大田区立大森第六中学校2年
植松 拓海 取り戻せ!日本の多摩川 大田区立石川台中学校1年
沖 優衣奈 地球温暖化 大田区立石川台中学校1年
伊藤 沙穂子 リサイクルをしている 大田区立石川台中学校3年
中山 楓花 道端のビニール袋 大田区立石川台中学校3年
福山 蒼依 私が見た海 大田区立志茂田中学校3年

大田区長賞【小学生の部】

二酸化炭素が減るところを目で見たい
~きりたんぽ鍋絶滅の危機!?~

大田区立矢口小学校6年 田中 航平


  僕は、きりたんぽ鍋が大好きです。でも、今地球温暖化が進んでいる中で、冬があったかくなって、きりたんぽ鍋がおいしく食べられなくなってしまうと思っています。そこで、地球温暖化を食い止めて、おいしくきりたんぽ鍋を食べ続けられるような地球にするにはどうしたらいいかを研究しました。
  学校での自主学習で、地球温暖化の仕組みについて勉強しました。そしたら、二酸化炭素が地球温暖化を悪化させていることが分かりました。そのあと、理科の学習で、植物は二酸化炭素を吸って、酸素を空気中に出していることを知りました。でも僕は、それが本当なのか目で見てみたくなりました。そこで、夏休みの自由研究のテーマにすることにしました。インターネットで調べたら、コロナの時に二酸化炭素を測って、濃度が高いときに換気をうながすために使っていた機械を発見しました。それは、二酸化炭素濃度計です。これを使って夏休みの二十一日間実験を行いました。その方法は、①朝七時五十分に1L
の水をヒマワリにやる。②八時にポリ袋の中に、ヒマワリと二酸化炭素濃度計を入れて密閉し、二酸化炭素濃度、温度、湿度、天気を観察する。③正午に二酸化炭素濃度計の二酸化炭素濃度、温度、湿度を観察しました。結果は、朝八時の二酸化炭素の値よりも、正午のほうが二酸化炭素濃度の数値が減っていました。また、最初の二酸化炭素が多ければ、二酸化炭素は平均よりたくさん減っていました。ここで終わりかと思いきや、密閉した袋の中に謎の水滴がついていました。これを本で調べると、蒸散と言い、蒸散は、ヒートアイランド現象を抑える効果が期待できることが分かりました。
  この実験で、地球温暖化を食い止めるには植物をたくさん植えたほうがいいと思いました。みんなは、二酸化炭素が減るところを目で見えていないから、植物が二酸化炭素を減らしているところを見れば、植物を植えて育てることの大切さを知ってくれると思います。
  目標は、一家庭に一鉢植えて育てれば、もしかしたら夏もきりたんぽ鍋のことを思い出せるかもしれないです。今年の夏は、暑すぎて頭の中には、そうめんしかなかったです。寒い冬早く来てほしいなあ。

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